S 2
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プチ言い訳
とりあえず、話だけ上げときます。
つじつまあわせの設定などはまた今度っ!
Flame:人形首サマ
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一旦は 閉ざされてしまった扉―――。
それなのに……
再び扉が開くことなんて、本当にあるのだろうか……?
身体が動けば、自分は生きている。
それはずっと変わらない。
生きていく場所がまた変わっただけ。
それだけだろう?
「……………“呼ばれてる”ワケじゃ、ないけれどね………。」
出かけよう。
行く所がある。
境遇が似ているもの同士、惹かれ合う何かがあるのかもしれない。
「ねぇ~、生きてて嬉しい~?」
「…………………君、まだ いたの。」
「クスクスクス……。ワタシはぁ~アナタの影なの♪だ・か・ら・ぁ、アナタが消えない限りはぁ、ワタシの存在も消えないのぉ~♪」
お忘れかしらぁ~?と、変わらないトーンで続ける陰影。
暗闇の中に紛れているため認識しづらいが、くるくると宙を廻り、漆黒に染まるその姿を尚も闇の中に溶け込ませている。
しかし、彼は、それに何の返事もせず、まるで無視をするかのようにただ黙って歩き出す。
「………ついて来なくていいよ。」
「アナタと行くところは同じよぉ~。ついて行ってるわけじゃないもの~。」
クスクスクスという笑い声が暗闇の中に吸い込まれていく。
月だけが照らし出す明かりの中に、影はひとつも無い。
どこかで解ってはいるけれど、やはり存在と繋がりは関係が無いのだ。
君はどうすれば居なくなるの?
なんて疑問も質問もすべては愚なのだろう?
そこは、以前と変わらなかった。
いつ来ても同じ場所に在って、
それは、この先も ずっと変わることなど無いのだろう。
カチャ…――
「やぁ、いらっしゃい。」
「どうも…。」
「クスクスクス……。こんばんわぁ~♪」
家主は、自分たちが訪れるのが解っていたかのようで、一切驚くことなく、室内へと招き入れてくれた。
そのため、来客をもてなす準備もしっかりとされている。
「紅茶で構わないかな?それとも他のものがいいかな?」
「べつに…なんでも。」
「ワタシはぁ~……」
「ああ、そうだね。君はミルクのほうが良いね。」
失礼。と、紅蓮はキッチンへと向かって歩き出す。
彼女はそれが気に入らないようで、後姿に向かって、少し不機嫌そうな顔をした。
『あれ~…?俺にやらせときゃいいのにキカサン変なの~。』
自分の分の紅茶を蒸らしながら雅は目で紅蓮の姿を追う。
いつもなら自分に言って用意をさせるはずなのだ。
べつにやりたいわけじゃないが、席についても話を始めないというのも おかしい。
それから、数分ほど経って、ほのかに湯気の立つカップを手に戻ってきたわけだが、別にいつもと様子は変わらなかった。
『………へん………。』
「……生きていたんだね…。」
「まぁね。」
「「…………………………………。」」
おそらく、彼ら二人にしか通じない会話。
それを珍しく、ただ黙って眺めている二人。
境遇こそ似ているものの、紅蓮と彼、スウェアは全く異なる世界にいるようなものだ。
紅蓮は、時間の流れるままに生きていれば、歳もとるし亡命する。
片や、スウェアは、時間の流れは何時からか止まったままで、歳もとらなければ、亡命することも無い。
つまりは不老不死ではあるが、世界の終焉は彼の死を意味する。
そのため、彼の世界との繋がりが絶たれたことで、紅蓮は 彼の存在も消えたと思っていた。
だが、そうではなかったのだ。
ただ、とくに親しいもの同士でもないため、それほどまでに嬉しいわけではないらしいが…。
「ねぇ、ここに来た理由がワタシ解らないんだけどぉ~!?」
不機嫌そうに尾を揺らしながら、彼女、カラが 終わったままの二人の会話に入り込む。
大人しくミルクを口にするのも飽きてきた様子だ。
「……そう、だね。まぁ、呼んだわけではないんだが」
「ええ。呼ばれたから来たんじゃありません。」
目を伏せたスウェアがティーカップに口をつけたまま、間髪をいれずに話す。
「じゃあ、何で?何でなの?ねぇ、キカサーン?」
そもそも、いきなり、お客さんが来たなんて言い出した時点でおかしいと、雅が 紅蓮の目の前に疑問符を浮かべながら近づく。
「…………再び、我々をつなぐ道と"扉”が開いたからじゃないかな?」
「……………………………。」
どうせ、また答えにならない答えを寄越すのだと、雅は黙ってしまった。
ただ、「まだ、何か言え」 とばかりに、顔を離す様子は無い。
「…………わたしにも、詳しい理由はわからないが?」
「………………………。」
はい、そうですね。と、その言葉を動作で示した。
元の場所に戻って。
「……それじゃあ、そろそろ失礼します。」
「そう。悪いね。十分なもてなしも出来なくて」
「いいえ。」
「クスクスクス……。そうねぇ~。今度は、もっとおもてなし してほしいわぁ~。」
しっかりとミルクを飲み干して、嫌味気にそう言うカラ
そんな彼女に、スウェアはどこかしかめるような表情をして、紅蓮と雅にお辞儀をし、また再び夜の闇の中へと消えていった。
「………どうも、話がうまく噛み合わないね。」
彼女が家に来ると、話が混沌の中に包まれる気がする。
気のせいかもしれないが、気のせいでは無いのかもしれない。
「………お茶も冷めてしまった……。」
「キッカッサぁー」
「ミルクを温めてこよう。」
「……ちょ……、きいてぇ……。………おれのはなし……」
自分の声など、今の彼に届いていないのか、それとも、ただ単に無視されただけなのか、雅は何かにすがるように、遠く見える紅蓮に向かって腕を伸ばした。
再び眠りにつくには、もう遅い。
そもそも、眠ることは得意ではないのだから、再び眠る必要は無いのだ。
といって、他にやることもないし、
……もう、誰かが訪れることも無い……。
たまに、自分の世界から外へでると、こうだからいやだ。
慣れてしまっていた、慣れきってしまっていた孤独に、どこか寂しさを感じてしまう。
『………儚く終わっていくから、この世界は美しいのだろう……?』
自分自身に自分に問いかけるように、自分自身に言い聞かせるように、声に出さずにつぶやく。
もう、誰とも出会いたくないし、誰とも知り合いたくは無い。
馴れ合いは、やっぱり苦手だ。
「………クス クス クス………。」
「そぉ~?ねぇ~? じゃあ~次はぁ~……」
自分の「影」と称する彼女と違って……―――
「わたしに、話があるんだろう 雅?」
ズッ… とミルクティを口にしながら、伏し目で話しかける紅蓮
その彼はというと、
先ほどから、腕を伸ばした体制のままで、所謂、フリーズしている状態。
「……………………。」
紅蓮の言葉は聞こえていない様子だ。
「みーやーびーぃ?」
「ふぇい!?」
バッコーン! と分厚い本で頭を叩かれ、やっと正気に戻った……わけだが
痛くは無いのだろうか?
「っちょ、何すんの!?キカサン!」
「………わたしの話を聞いているか?」
「星どころか、小文字が目から出るとこだったじゃん!」
それはこっちのセリフだと返すのをすっかり忘れて、叩かれた文句を言い出す雅。
一方の紅蓮は、全くその文句を聞いておらず、さっさと机に戻り、冷めはじめたミルクティーを再び口に運んでいる。
「ねぇ、そこに、aとかbとかcとか落ちてない?」
「………………。…落ちてたら困る。やめろ。」
「じゃあ、★は?」と聞こうとした瞬間に、
顔を上げた先の人物が、ティーカップから口を離さずに黙ったまま、片手で本を持ち上げたので、雅は、「じゃあ」と口にしただけで、その先を続けなかった。
『………っあっぶねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!俺、今、死ぬとこだったー!!!!』
そう、紅蓮のこのサインは、「投げつけられたいか?」でも、「もう一回殴られたいか?」でもなく、「死んでくるか?」である。
(「だまれ」や「死にたいようだな」など、その解釈はさまざまではあるが、意味はすべて同じだ)
雅は、たとえそのカタチを失ったとしても、また再び元の自分として再生できるが、基本的に自力では無理。
紅蓮の力あっての再生。
つまり、紅蓮が必要としなければ、どんな状況下にあっても、再び元に戻ることは出来ない。
自分の発言で消されようものなら、反省しきるまで元には戻してもらえないのだ。
ちなみに、元に戻してもらって、即、文句を言うと再び、反 省 さ せ ら れ る
そんなわけで、さすがに死にたくない彼は、大人しく 口を慎み、紅蓮の話を聞こうと、その場に正座した。
「はい。キカサン、なんでしょうか?」
「話があるんだろう?」
「ん?あ、ああ!!そうそう! なんで、うちに来るのかが知りたいです。」
そうそう。なんて思い出したフリをしているが、実際は、質問部分しか思い出せず、前後はきれいさっぱり忘れていてしまっていた。長々と放置されていた所為で。
「………………………。………先ほどと答えは同じだよ?何度聞いても同じだ。」
本当に、自分にも詳しいことはわからない。
雅に説明したようなことぐらいしか自分にもわからないのだ。
珍しい偶然、いや、奇縁というべき事柄。
想定していなかったといえば嘘になるだろうが、
それでも、まさか本当に?とは思ったこと。
『………縁とは本当に不思議なものだね。』
ああ、また それについての真相が知りたくなってしまった。
「新しい、楽しい生活が始まりそうだよ。」
そう、にっこりと笑う紅蓮
だが、雅には一体何のことかわからず、すこし不機嫌な表情をして見せる。
『……………ぜったい、キカサンまた俺の事はぐらかしてる。』
2012-03-06 00:54
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S1
形あるものは消え、また かたちとなるものが、生まれ来る。終わることなく、とどまることを知らぬ 無限に続く営み
「…………………………」
真っ暗な室内で、瞑想でもしているかのように、目を閉じただ黙って床に正座している。
名は、紅蓮
「ふぁぁぁぁぁ~~~~っっっ。あー、よーく寝たぁー。」
「―――!…おはよう…雅…。」
頭上から、欠伸交じりの声がして、ゆっくりと目を開く。
「んー。はよー。キカサン。なにー?まーた難しいこと考えてたのー?」
「いや。……まぁ……新世界の誕生について、な。」
「……………ふぅーん。そう。ですかー。」
雅と呼ばれた者は、つまらなそうに、そう返した。
幾度、その口からその言葉を聞いただろうか?
今まで自分と繋がっていた世界が、また終わったのだ。
別に、悲しくは無い。
慣れているというのも言いすぎだが、それでも、自分の中で当たり前になってきそうなのは事実で。
―― それでも、記憶からは消えない。―― 俺の中には、しっかり、刻み込まれてしまっているから……。
「終わればまた始まる。消えれば生まれる。ソウイウモノの繰り返しが全てを制している。」
まるで幼い子供に教えるように紅蓮は雅に話す。
「あー、うん。飽きなくていいよねー。」
そう。それはいつも真新しくて、それはそれで楽しい。
「“全ての生物が存在する場”というのは、それで成り立ち続けているからな。」
「そっか…。俺は、消えても同じ俺としてなーんにも変わらず生まれてこれるけど、他の皆はそうじゃないもんね。」
なんだか、やっと解った気がする。 すこし、嬉しいや。
「お前はいいな。それが成立する。」
「キカサンのおかげさまでー ねっ。」
そう少し自慢げに笑う彼に、紅蓮は伏目がちに話を続ける。
「わたしは、――此処で生きているから。―― なんて理由は存在せず、歳はとるし、自害しても殺されても死ぬ。生憎だが、時間の流れには逆らえないんでね。他とおんなじことだよ。」
「………キカサンも“生きてる”んだね。俺、忘れてたわ。」
いやー、ほら、めったに年取んないからさー…と言い訳を付け足しつつ、とりあえず彼のご機嫌を取っている、雅。いくらなんでも、今ここで消されるわけにはいかないので。
「我々は、異なる時間軸にいるだけだ。外に出ればそこと同じ時間の流れをたどるし、外から来ても此処にいる間は同じ流れ。……まぁ説明がややこしいから長くは話さなくていいだろ?」
「あ――……。う――ん。」
今まで何回も同じ説明を聞いたのだが、さすがに、覚えきれず、すべてを理解することが出来なかった。
現に、紅蓮でさえも、他人に説明するのは、とてもややこしい事らしいのだ。
「崩壊した世界への道が絶たれた だけだよ。ただそれだけ。我々の世界が終わったわけじゃない。また新しい世界との道が生まれただけなんだ。」
「あ――、それが 例の、永い眠りと新たなる目覚め ってヤツね。」
( とりあえず、なんとなくだが、雅がしっかりと理解できているのは、今のところこれぐらい。 )
そういうことだ。と、静かにつぶやくと、紅蓮は己の頭上をなでる。
「っちょっ、キカサン!や、やめてっ!!く、くすぐったいっ!!!」
何すんの!?と、紅蓮の手指先から逃れるようにして雅が暴れだすと、つまらなさそうに彼はその手を元に戻した。
危うく笑い死にさせられるところだったと思いながら、雅はそういえば、と思い出した とある疑問を紅蓮に投げかける。
「キカサンてさー、結局のところどっちなの?男?女?同じ質問をするようで悪いんだけどさー、この間まともな答え聞けてなかったしー?まぁ、いい加減?答えてくれてもいいんじゃなぁーい?程度にさぁー?」
あたかも、本当はそこまで聞きたくはありませんけど、どうしてもと言うなら、お話ください。な感じを込めた口調で。
「…………………………………………………。」
「………………………………………………………………………。」
二人の間に流れる
長い沈黙。
また、ろくな返事はもらえない気がしている雅。
「………………そう だな………。今は、男だろう?」
「………はい。………そぉーですねぇぇー。」
全然答えになってないよそれ。と、言いたげな感情を込めて返事をする。
「そうじゃない時は、女だ。」
「……………………。」
そう言われ、次の言葉が解ったような気がした雅は、つぎの返事をするのをやめた。
どうせ、帰ってくる答えは同じなのだ。それは、なんとなく分かっている。
「 だから、前の躰はその両方を兼ね揃えていた。………いろいろ使えたしな。」
「………いつもと変わんなかったよ。俺の扱い だ け ね!……っと」
意外にも違った返答がきてしまい、接続詞部分にだけ反応してしまった。
「つまり、わたしは、“兼ね揃えている”って事だよ。それだけだ。」
「……………りょーかい。」
なんだか腑に落ちないといえばやはり落ちない。でも、これ以上聞いてみたところで返ってくるのはいつもと同じ答えだろう。
そういうわけで、今回は大人しく折れることにした雅。
「――――! お客さんのようだね。」
「……いや…、なに その、おや、誰か来たようだ。な言い方……。」
『え、何?死亡フラグ?キカサン死ぬの???』
「…………さて、お茶の用意でもしようか。手伝うかい?」
「てつだう。……じゃないと、キカサン俺の分、淹れてくれないでしょ?」
「さぁな。」
パサリと、床に音をさせてからゆっくりと立ち上がる。
手近にあったランプを手にしながら、自分の顔の傍にそれを近づけた。
「ほぅら、今のわたしは、女だ。」
「はい、はい。解ってますよーだ。」
長く伸びた人影が大きく伸びをして、適当な返事をする。からかわれるのはごめんだとばかりに。
ほのかな灯の後ろに続きながら、雅はうっすら見える時計に目をやる。
規則正しく時の刻まれる音がして、なんだか、不思議とうれしかった。
「お客さんねぇ。物好きな人がまだいるんだねぇ。」
そんな独り言を言いながら。
両手を後頭部で組みつつ、紅蓮に続いて部屋から出ていく。
『…………ってぇーかぁ、また、俺、はぐらかされてないかぁっっ!?』
これが 俗にいう、「デジャヴ」というやつなんだろうか?
やはり、納得はいかないのだった。
文字再び 見える事もあるだろう―――。 我ら、 Laissez Faire の名のもとに―――。
2011-11-23 00:50
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ぷち 設定。
紅蓮さん
本名:不明(非公表)。
誕生日:1月24日
年齢:ひ・み・つ(まぁ、年なんてめったにとんないけどねぇ)
性別:中性(両性…ともいうかな…?)
趣味:読書
特技:本の収集
時空間の住人(らしい)。外の世界と自分の世界との時間の流れが異なるため、所有している時計の時間設定は外の世界と自分の世界それぞれに設定している。
読書家であるが、実際はただの書物マニアで、家には、何十...何百...何千...もの多くの書物が所有されている。
が、そのほとんどは入手 購入したまま手付かずで整頓さえされていないらしい。
本名は非公表だが、唯一、本名らしき名を口にしている人物はすぐそばにいる。
雅~みやび~
愛称:みやびーむ
誕生日:9月14日
年齢:忘れた
性別:れっきとした男
趣味:昼寝
特技:他の本と対話すること
本の精という 役割を与えられた、紅蓮の所有本の一冊。容姿は本だったり、人型だったり、たまに帽子だったりするが、とりあえず、「本の精」らしい。
家にある手付かずの本をこっそり整頓するのが彼のひそやかな仕事(曰く、一流スパイ。)である。
2011-11-23 00:49


















